動脈血酸素飽和度(SpO2)とは?
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肺から取り込んだ酸素は、赤血球中に含まれるヘモグロビンと結合して全身を循環します。SpO2とは、心臓から全身に送り出す動脈の中を流れている赤血球に含まれるヘモグロビンの何%に酸素が結合しているか(酸素飽和度)、皮膚を通して(経皮)調べた値です。まとめると、血液中に含まれる酸素(Oxygen)の飽和度(Saturation)を経皮的(percutaneous)に測定することから、その頭文字をとり略語としてSpO2(エスピーオーツー)と呼ばれます。測定方法の違いによってSaO2(エスエーオーツー)と呼ばれることがありますが、ほぼ同じ意味です。
健康な方の正常値は約96~99%ですが、測定時は90%以上が基準値とされており、正常値より5~10%ほど低い値ですが、酸素を含んだ血液が十分に組織全体に供給されていると判断できます。正常値を維持するために、無理に酸素吸入量を増やすと、かえって二酸化炭素が体内に貯留してしまうことがあるためです。最近ではスマートウォッチを用いて測定できるなど一般にも普及していますが、利用に際しては十分に注意が必要です。